「ウズベキスタン共和国IT-Park 視察団との意見交換について」面談報告

開催日時

2023年7月20日

開催場所

一般財団法人国際情報化協力センター会議室

開催結果

 令和5年7月20日、ウズベキスタン共和国IT-Parkの Executive Director A. Kuchikarov氏が当財団を訪問され、専務理事占部浩一郎他と意見交換を行った。
 IT-Parkはウズベキスタン共和国デジタル技術省により同国のIT産業振興を目的として設立された機関であり、国内14地域(12州、タシケント特別市、カラカルパク自治共和国)に210ヵ所の拠点を設立している。今回の来日は、ウズベキスタン共和国におけるIT産業振興に向けた日本国及び日本のIT企業との連携について相互理解を深め、今後の戦略立案のための情報収集を目的としたもので、当財団での意見交換及び複数のIT系企業訪問等、当財団の持つ経験とネットワークを活かして本視察団の受け入れ対応を行った。
 IT Parkは入居するIT企業に対する様々な優遇制度を準備している。入居者の個人所得税の減免とその他の法人所得税、社会保障経費、輸入関税が2028年まで免除されるとともに、入居費用、駐在員や同行家族の生活支援等、世界に類のない優遇措置を用意している。しかしながら日本においては、このような優遇制度や市場ポテンシャルが十分に理解されていない状況にある。2023年現在IT-Parkの入居者は1,500社に上り、うち外資系は300社になるがいまだ日本企業の入居者がなく、同国のIT関連情報やIT政策の周知が大きな課題であるとの認識を共有した。
 当財団は、昨年公益財団法人JKAの補助を受けウズベキスタン共和国IT最新動向調査を実施し、賛助会員のみならず広く同国のIT動向についての周知活動を実施しており、複数の企業からお問い合わせ、相談を受けている。CICCは、今後ともウズベキスタン共和国のIT動向について情報発信、協力の推進を図ることとしており、IT-Parkとも積極的に連携していくことを確認させていただいた。

面談の様子