「CICCによる3社合同ウズベキスタン共和国IT動向調査支援について」出張報告

訪問日時

2024年9月13日~9月19日

訪問場所

ウズベキスタン共和国タシケント市IT-Park他

訪問報告

一般財団法人国際情報化協力センター(以下CICC)はグローバルイノベーションコンサルティング株式会社(本社:東京都)、株式会社デジック(本社:札幌市)、株式会社システム環境研究所(本社:福岡市)によるウズベキスタン共和国の訪問調査に同行し、政府機関、教育機関に対する面談、視察の支援を行った。経済産業省の試算によると我が国では2030年には最大79万人のIT人材不足が予測されている(2019年発表)。ウズベキスタン共和国は中央アジア最大の人口3,700万人(2024年)で、平均年齢29才と若く豊富な労働人口を有し、近年IT産業の急激な成長とIT人材の育成に注力している。本年1月に創立した「ウズベキスタンとのデジタル協業に向けた連絡会」の活動として、同国で開催されたICT-Week Uzbekistan2024に合わせ、デジタル技術省、IT-Park、IT-BILIM、を始めとした3政府機関、4教育機関、4民間企業及び在タシケント日本国大使館、JETRO、Uzbekistan Japan Center等日本関係機関への訪問、視察を実施し、同社のウズベキスタン共和国参入に向けた協議と情報収集を行った。

グローバルイノベーションコンサルティング株式会社 代表取締役社長 岩永 智之氏
「まず、今回の視察・調査にあたってはウズベキスタンにおけるCICCの岡田様の多方面にあたるこれまでの地道な努力を高く評価しまた深謝いたします。現時点のウズベキスタンのIT業界は黎明期にある印象であり、日本語を含めた教育・研修事業のポンテンシャルが非常にあると感じました。今後、ウズベキスタン側としては日本のIT市場を更に深く調査頂き、そのニーズを的確にとらえて個別に柔軟に対応すること。他方日本側は、派遣(SES)・オフショア開発といった従来の枠組みに加え、より優秀なウズベキスタン技術者がモチベーションアップできるような賃金体系やグローバルコンペティションを勝ち抜くストラテジーを共有することが重要と感じました。お互いの歩み寄りとそのコンセンサス醸成がまず重要かと思います」

株式会社デジック 次長 曽宇 潤一氏
「以前からウズベキスタンという国には興味があったものの、IT業界の状況や日本との関わりについてはあまり知らなかったため、今回の視察を通じて多くの新しい知見を得ることができ、大変有意義でした。個人的にも、非常に魅力的な国だと感じました。今後もウズベキスタンと共に未来を築き、共に歩んでいけたらと思います。」

㈱システム環境研究所 取締役相談役 山本 行俊氏
「弊社は1993年に創設した医療・介護の総合コンサルタントです。国内では、病院や高齢者施設の建設のためのコンサルテーションを実施しています。海外においては2013年より中国・台湾・ベトナム・フィリピン・ロシアで病院づくりを支援してきました。
このたび、ウズベキスタンより日本式の病院建設のオファーがありましたので、海外での病院建設の際に、常に障壁の一となる“病院情報システム(電子カルテ)の構築”に関する情報収集を試みました。現在UZINFOCOM社が、保健省のデジタル化のために開発された総合医療システムであるDMEDを開発し、患者と医療従事者の両方の医療の質を最適化及び向上させるための包括的ソリューションを提供しているものの、まだ、病院情報システム/電子カルテシステムの黎明期にあると感じました。電子カルテシステムの開発レベル、普及の状況、さらには遠隔医療システムやDX化の現状等に関する情報も収集する必要があることを認識することができました。このたびの視察・調査の機会を与えて下さいましたCICCの岡田様に感謝いたします。」

【本件に関するお問合せ先】
一般財団法人国際情報化協力センター(CICC)    担当:企画部長 岡田光太郎
  TEL:03-5843-6597  E-mail:kikaku-bu@net.cicc.or.jp

デジタル技術省訪問の様子
Japan Digital University訪問の様子
IT-BILIM訪問の様子
EPAM Tashkent社訪問の様子