1998年度から政府開発援助(ODA)の一環として、5年計画で、日本で培ってきたマルチメディア情報システム関連基礎技術を核として、日本と中国が共同でモデルシステムを開発及び実証実験を行うことにより、中国にとって有用な先端技術を有し普及性の高い情報システムを開発し、中国の情報化を促進するものです。

背景・目的

 中国では、経済的・社会的基盤の地域格差の拡大と情報通信基盤の整備の遅れに政府としての急速な対応が求められています。
 そのため、財団法人 国際情報化協力センター(CICC)では、中国の情報化促進の援助、協力することを目的として、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの助成金を受けて「先進的マルチメディア情報システムの開発に関する研究協力」(I-MITT21: Initiative for Multimedia Information Technology Toward 21st Century Project)事業を推進しています。
 ここで利用される技術は、マルチメディア・コンテンツ処理技術、マルチメディア・データ・シミュレーション予測技術及びマルチメディア・ネットワーク技術を抱合する先進的なマルチメディア情報システム(マルチメディア・アプリケーション)です。
 事業の推進に当たっては、次の6つのテーマごとにワーキング・グループ(WG)を設置し、モデルシステムの構築を検討し、実証実験を行います。

WG1 : 総合物流情報システム
WG2 : 教育文化情報システム
WG3 : 農業情報システム
WG4 : 森林防火情報システム
WG5 : 医療情報システム
WG6 : 環境監視/水害監視システム

実施期間

1998年11月~2003年3月
2004年4月~2006年3月(フォローアップ期間)

研究協力概要図

共同研究開発体制及び中国側研究機関

日本国内プロジェクト実施体制