経緯
「次世代インターネット日中IPv6協力プロジェクト」(IPv6 Collaboration between Japan and China Project、略称「IPv6-JC」)とが日中各々の実施機関としてこのプロジェクトを推進することとなったが、
2002年6月、日本国経済産業省と中華人民共和国国家発展計画委員会との間で次世代インターネットIPv6技術に関する協力事業を行う事で合意した。
これを受け日本の情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)及び中国の教育和科研計算機網(CERNET)とが日中各々の実施機関として「次世代インターネット日中IPv6協力プロジェクト」(IPv6 Collaboration between Japan and China Project、略称「IPv6-JC」)を推進することとなったが、国際情報化協力センター(CICC)においては、このうち日本国政府の補助金の執行にかかわる業務について、これら実施機関と連携しつつ実施した。
WG1: 試験網研究開発
中国において、北京、上海、広州の3都市を結ぶ高速IPv6試験網を構築し、各都市における相当程度のLANまたはMANと、また、日本のIPv6試験網との高速接続を実現する。この試験網において、アドレス配布、ルーティング、IPv4からIPv6への移行、ネットワーク設備管理と測定、QoS、マルチキャスト等の技術を含むIPv6インターネット技術研究を共同で実施した。
WG2: システム技術研究開発
ルータ、スイッチ等の基幹技術、プロトコル整合性検証と相互接続性検証、サーバー、ユーザー端末、ネットワーク家電等、本体機器及び端末機器に関する基幹技術、ファイアウォール等のネットワークセキュリティ基幹技術を含む、IPv6ネットワーク設備とシステムの基幹技術に関する共同研究開発を行った。
WG3: アプリケーション技術研究開発
IPv6ネットワークのミドルウェア、既存のIPv4アプリケーションのIPv6への適用、IPv6のアプリケーションソフトウエア開発を含むIPv6に典型的なアプリケーション技術に関する共同研究開発を行った。
WG4: 技術標準化研究開発
試験網の性能測定と、共同開発した設備、ソフトウェア及び技術の試験を行うことにより、IPv6技術の標準化作業を行い、国際的なデファクト標準の研究に参画し、試験網による研究成果をIPv6の新たな国際標準の提案につなげる。
実施機関
2002年6月~2004年3月