事業概要

*平成13年度にて終了しております。

 CICCは、過去15年間にわたり、毎年アジアの19ヶ国・地域の参加を得てアジア情報技術標準化フォーラム(AFSIT)を開催してきましたが、2002年にこれをアジア情報技術フォーラム(AFIT)に拡大改組しました。この新しい役割には、情報技術の標準化に限定されずに、標準化の枠を超えた様々な課題が含まれています。第1回目は、ラオス・ビエンチャンにて「電子政府」をテーマに開催しました。
 今年度は、タイ・バンコックにて「情報化指数」をテーマに開催しました。

目的・体制

 アジア情報技術標準化フォーラム(Asian Forum for Standardization of Information Technology)、通称 'AFSIT'は、アジア各国の情報技術にかかわる標準化についての情報交換を積極的に推進するために、アジア各国の国内標準化を担当する政府機関を中心に1987年に結成されました。事務局は、経済産業省 産業技術環境局、日本規格協会情報技術標準化研究センターの協力を得て、(財)国際情報化協力センターに置かれています。
平成14年度からはテーマを途上国へのIT支援へ展開し、新たな活動に取り組んでいきます。

AFSIT参加国/AFSIT Participants(02年3月現在/as of March, 2002)

アジア情報技術標準化フォーラム(Asian Forum for Standardization of Information Technology)、通称 'AFSIT'は、アジア各国の情報技術にかかわる標準化についての情報交換を積極的に推進するために、アジア各国の国内標準化を担当する政府機関を中心に1987年に結成されました。事務局は、経済産業省 産業技術環境局、日本規格協会情報技術標準化研究センターの協力を得て、(財)国際情報化協力センターに置かれています。

メンバー国/AFSIT Members
バングラデッシュ人民共和国
People's Republic of Bangladesh
Bangladesh Standards and Testing Institution
中華人民共和国
Republic of China
China National Institute of Standarization, China State Bureau of Technical Supervision
香港特別行政区
Hong Kong SAR
Information Technology Services Department (ITSD)
Hong Kong SAR Government
インド
India
Bureau of Indian Standards (BIS)
インドネシア共和国
Republic of Indonesia
National Standardization Agency of Indonesia (BSN)
日本
Japan
Standard Development and Planning Division Industrial Science and Technology Policy and Environment Bureau
Ministry of Economy, Trade and Industry(METI)
大韓民国
Republic of Korea
Information Standards Division, Agency for Technology and Standards, Ministry of Commerce, Industry & Energy (ATS,MOCIE)
マレーシア
Malaysia
Standard Development Section
SIRIM Berhad
モンゴル
Mongolia
Mongolian National Center for Standardization and Metrology(MNCSM)
ミャンマー
Myanmar
Myanmar IT Standardization Committee
フィリピン共和国
Republic of the Philippines
National Computer Center (NCC)
シンガポール共和国
Republic of Singapore
IT Standard Committee, Inforcomm Development Authority of Singapore
スリランカ
Sri Lanka
Institute of Computer Technology
University of Colombo
タイ王国
Kingdom of Thailand
Thai Industrial Standards Institute (TISI)
Ministry of Industry
ベトナム社会主義共和国
Social Republic of Vietnam
Directorate for Standards and Quality
Ministry of Science Technology & Environment
ネパール王国
Kingdom of Nepal
Committee for Standardization of Nepali in Computers
オブザーバー国/AFSIT Observers
ラオス人民民主共和国
Lao PDR
Science Technology and Environment Organization
Prime Minister's Office
パキスタン・イスラム共和国
Pakistan
Pakistan Standrd Institute
カンボジア
Cambodia
National Information & Communication Technology Development Authority

以上19ヵ国の標準化に関連した政府組織

主な活動

◇AFSITフォーラムの開催

参加各国における情報技術標準化に関する情報交換のための会合として、毎年関心の高いテーマを選び、アジア各地で年1回開催しています。

◇AFSIT専門家会合(SIG)の開催

 92年8月の第6回AFSITにおいて、以下の目的を達成するため、情報技術の特定分野の国際化に関する専門家会合SIG(Special Interest Group on Internationalization)の設置が決定され、必要に応じて開催しています。

  1. 国際化の概念を明確化し、国際化の対象とすべき項目、すなわち「文化要素(言語、文字、文化、習慣及び気質等)」を特定する。
  2. ISO/IEC/JTC1における国際化活動の動向に配慮した情報をアジア各国に提供する。
  3. 情報技術の国際化に関して、アジアにおける地域性、文化上の特異性を特定し、JTC1等の国際審議の場に反映する。

第1回会合が93年2月にシンガポールで開催され、以降ほぼ年1回、95年11月まで合計4回開催されました。その結果、参加各国それぞれが、多様な目的意識を有していることが明らかになり、また文化慣習の特殊性や共通性についてのデータもかなり明確化しました。96年春に、これらの結果を「Data Book of Cultural Convention in Asian Countries」としてまとめ、AFSIT、 SEARCC (South East Asia Regional Computer Confederation:東南アジア地域コンピュータ連合)等を通じ、関係方面に配布しました。

◇標準化派遣調査

アジア各国政府の標準化部門を訪問し、情報技術標準化の組織・規則の制定・標準化の最新状況を把握、合わせて最新の情報標準化関係各種資料の入手を計っています。96年には、シンガポール・マレーシア・インドネシアの3カ国の調査を行いました。

◇情報発信

 情報技術標準化に関する英文ニューズレター"News SITE"を、年1回発行し、関係各国に配布しています。
 また、第7回AFSIT開催後、87年から93年までのAFSIT活動をまとめた論文集、"Cumulated Proceedings of Asian Forum for Standardization of Information Technology 1987 - 1993" を発行しました。関係者からの寄書や各国レポートを掲載し、資料価値の高いものとなっています。
 さらに、過去15回開催されたAFSITでの発表論文を、有効に利用するため、事務局であるCICCホームページ内に論文集を掲載しています。